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無垢のフローリングは床面の肌触りがよくこだわりをお持ちのお客様には根強い人気がありますが、普通のフローリングとの違いについて取り上げてみたいと思います。
そもそも無垢のフローリングは原木からそのまま床材用に切り出したもので木の表情や質感をそのままいかすことができますが、無垢とは異なり合板や集成材など複数枚を張り合わせて仕上げ面に化粧板を張り1枚に仕上げている複層フローリングに対して無垢フローリングは単層フローリングとも呼ばれています。




無垢のフローリングはとかく手入れが面倒だから敬遠したいと考えている方も少なくないようですが、お手入れ方法もウレタン塗装と天然油脂仕上げと無塗装とではお手入れが異なりますが日常のお手入れは乾いた雑巾で拭くことや掃除機でゴミを吸い取る等の一般的な方法で大丈夫です。大掃除などでは硬く絞った雑巾などで汚れをふき取るなどしますが無垢のフローリングはきちんと手入れをすることで質感や色味などの風合いが変化し経年とともに木の変化が楽しめるというもう一つの楽しみもあります。その一方で普通(複層)のフローリングは、無垢に比べてお手入れの度合いは圧倒的に楽になりますが、経年とともに表面が劣化していくだけなので楽しみは半減してしまいます。

無垢のフローリングの場合、木の表面は熱伝導性が低いために足の裏に伝わる体感温度としては暖かく感じます。裸足で歩くとベタベタせず肌触りも優しいためとても気持ちがよいのか特徴です。また経年変化で味も出てくるので愛着もでてきて無垢の持つ素朴な風合いと温かみで癒される床材です。
普通のフローリングの場合、何よりも商品のバリエーションが豊富で水に強いものから天然木を張り合わせたものまで多様で、無垢と見間違えるものまであります。また、価格も無垢に比べ安価な点でもあり幅広く様々な建築物で使用されています。強度面でも張り合わせにより制作された床材であるため反りや歪みが無く傷にも強いことが大きな特徴となります。

無垢のフローリングにせよ普通のフローリングにせよ床の目的や建築物や部屋の目的によって使用方法も変わってくるとは思いますが、例えば家族が集まる空間には無垢のフローリングを使用し、傷が付きやすい子供部屋には普通のフローリングを使用するなど目的ごとに使い分けて使用するお客様が多いです。大切な家づくりですのでお客様にはこだわりの部分を取り入れた家を一緒に考えていきたいと思っています。


複層フローリング断面





無垢フローリング断面